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ことばの海

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冬と病熱

先日、私は喉を患いました。毎年のことなのですが、昼夜の寒暖差が激しくなるこの頃、喉を痛めては発熱するというお決まりのパターンがやってくるのです。

日曜日だというのに外に出かけもせず、日がな一日布団の中と自分の部屋の中だけで生活をしていました。「せきをしてもひとり」とはこのことだなぁと思いつつ、寒い部屋の中で毛布にくるまっておりました。

夜中になりまして、さぁ寝ようかと思いましたが、昼間たっぷりと睡眠をとってしまったせいか、全く眠くないのです。熱のある頭で狭い部屋にぽつんと座っていますと、ぼうっとしてきまして、ふわふわとした感覚になってまいります。自分がここに存在しているのか、それとも魂だけが漂っているのか判然としないような、どこかもどかしい気分になったのであります。外は恐らく冷たい風が吹いているでありましょうが、寝付けませんし、丸一日外に出ないというのも如何なものかと思いまして、簡単に防寒対策をして、耳にイヤホンを突っ込んで私は夜の街へ繰り出したのであります。

別段これといって目的は御座いませんから、普段ランニングをしているコースを逆からゆっくりと歩いておりました。平日の深夜、車の通りも少なく、そもそもあまり人通りのないコースを選んでおりますから、とても静かなものです。耳に入ってくるのは音楽だけ。夜を体現しているかのような、低いベースの音色が耳に残ります。

私は火照った頬に冷たい風が当たるのを感じるのです。そして、自分の内側と、外側の世界がしっかりと分かれ、おのおの存在しているという事実を認識するのです。或いは、吸い込んだ冷たい空気が、痛んだ喉や肺に入り込んでいって、なんとも言えない痛みを生み出す。それを体に感じることによって、私は生きているということを改めて実感するのであります。

冬という季節は、私の体の内にある熱と反発しあうことで、私は生というものを今一度確認しているのです。